ヒューロムアドバンスド100を実際に使った感想
ヒューロムスロージューサーの最新モデルとして2018年に登場した機種アドバンスド100。
今までのスロージューサーで使われていた金属製のメッシュストレーナーが廃止になりました。
そして代わりにジュースを漉しているのが、細長い縦穴状のスリットが並んでいる樹脂フィルター。
ぶっちゃけ私、このアドバンスド100で実際に人参りんごジュースを絞ってみるまで、けっこう不安を抱いてました。
「こんなんで本当にジュースが搾れるの???」と。
スクリューやモーターのパワーはこれまで同様って感じで、よそのメーカーさんの製品よりもずっと信頼度が高いことに変わりはありません。
たとえば包丁で切っているそばから果汁が流れ出してくるような柑橘類とかならなんとなく行けそうな感覚なのはわかるんです。
でもあれだけ硬い人参を圧搾してジュースを絞り出すのに、樹脂フィルターの隙間で大丈夫なわけ?
と、疑いの目で見てたというのが正直な感想なんです。
そういうせいもあって、初めてアドバンスド100を使うときには超ドキドキわくわくしてました。
通常のように人参を下ごしらえし、2段式に生まれ変わったドラムキャップの上側から投入していくと・・・
材料の大きさや太さの加減で鳴るバキバキ、ゴリゴリの音とともに、今までのスロージューサーと変わりなく、徐々にジュースがドラム内に溜まってくるじゃないですか。
「うわー、本当に絞れるんだ〜」
以前のストレーナーに何の遜色もなく、この2つ重ねの樹脂フィルターの隙間からジュースが滲み出来てくるんです。
おまけに、今までならシリコン製のブラシ(というか、スキージーみたいなもの)がドラムの中で回転していたのですが、それもナシ。
ブラシがついていないので当たり前の事とは言え、ドラムを見ていると、ジュースの水位だけが静か〜に上がっていくんですよね。
モーター音はH-AAの物とは若干質が違うようですが、材料を入れるまではより静かなくらいかも。
搾っている最中もうるさいという感じは全くありません。
材料を上から入れると、タンク内にただただジュースができてくる不思議さ。
「このジューサー、なんかとってもスゴイ!」
と妙に感心してしまいました。
そしてさらに感動したのが搾りかすの方。
排出口の調整レバーも新設計になったのですが、残りカスが「これでもか」というほどギュギュッと絞られて押し出されてくるんです。
写真を見てもわかるかと思うのですが、もうこれ以上はない、っていうくらい固まってますよね。
それから個人的に一番嬉しいと感じたのがスクリュー裏に新規で付いたパッキン。
前の方の記事にも書きましたが、これ、H-AAまでのスクリューにはついていなかったパーツなんです。
このスクリューの内側って、にんじんジュースを搾り終えて、いざ洗おうと分解してみると、絞られていない状態の材料がビッチリと入り込んでしまっていた場所。
単なる搾りかすならそのまま洗い流してもいいようなものなのですが、このスクリューに溜まっている人参って、単に材料が細かく砕かれただけ段階のもの。
食べてみて貰うと良く分かるのですが、まだジュースが絞られていない状態のままなんですよね。
水分タップリで、搾りかすというよりは「おろしニンジン」みたいな味と食感がします。
最初から搾りかすを捨ててしまうと決めている方にはどうでもいいことですが、基本私は残りカスも食べる派です。
とてもじゃありませんが、この美味し過ぎる人参おろしを捨てるなんてできません。
洗う手間が面倒がられている今までのスロージューサーは、ジュースを一通り絞り終わった後にジュースキャップを閉めた状態で水を流し入れて数秒間作動させるという簡易洗浄が手軽にキレイになるということで推奨されてます。
この予洗いみたいな一手間は、ドラムの内側やスクリューの溝に残ったカスを、ざっざっと流してくれるので、部品をバラして洗う際の大量のカスにうんざりさせられないで済むことは間違いないです。
でもスクリューの内側のカスは溜まったまま残ってます。
カスは出てこないくせに水分は入り込んでいくため、何もしないままならニンジンおろし的な味だったところから、ジュース分が水に置き換わってしまい、もうどうにも食べられないゴミに変わっちゃうんです。
もったいないお化けに取り憑かれているケチな主婦としては、簡易洗浄でちょっと洗うときに楽できるよりも、スクリューの内側のニンジンを美味しく食べる方がぜんぜん大事!
なのでH-AAまでのスロージューサーでニンジンジュースを作る際、簡易洗浄はしないままで分解して、ドラム内やスクリューについた搾りかすもゴムベラとかでかき集めて、食べてたんですよね。
面倒くさそー、と思われるのは承知ですが、ある意味、絞りカスの中では、スクリューの内側に溜まっているカスが 一番美味しいので、わたし自身は面倒に感じてません。
なんか、搾りかすについて熱く語っててバカみたいですけど、アドバンスド100では、この一番オイシイ搾りカスが出来なくなったということなんです。
だから簡易洗浄も心置きなくしちゃえるようになりました、って話です。
あー、前振り長かったですよね。
ごめんなさい。
でも個人的には、このスクリューの裏側にニンジンおろしが溜まることって、スロージューサーでの一番の不満といってもいいくらいのデメリットだったんです。
本気で「なんでこの穴、塞がないでほっとくかなぁ」といつもイラってたくらいなレベルのマイナスポイントと感じてましたから。
それが、アドバンスド100では、スクリューにこんなシリコンフィルター1つが付いただけで、一気に解決されちゃうなんて!
「もっとはやく気づけよ、ヒューロム!」もとい…
「分かってくれてありがとう!ヒューロムさん」ってトコです。
ガチで、嬉しいです。
ちなみに誰もが面倒に感じているらしい“スロージューサーの後片付け”。
わたしは洗うのが面倒くさいっていう感覚はそんなにないんですよね。
さっき書いているみたいに、とりあえず搾り終わったら、部品を分解しながら、ざざっとカスを取り除いて、端から全部、水に浸けちゃっときます。
ジューサーの後片付けが大変なのって、絞った後のドラムやストレーナーを放っておいて乾かしちゃうからなんですよね。
一旦乾くと本当の意味での野菜のカスとかがこびりついてしまい、なかなか落ちてくれません。
朝食の用意とかと一緒にジュースを絞ってると、つい洗うのを後回しにしてしまいがちです。
なので、とりあえず水を張った洗いおけに入れてしまえば、そんなに苦労しないで落とせます。
とはいえアドバンスド100のフィルターは洗うの楽!
これは凄いと思います。
ブラシの出番とか全くないですもん。
ご家庭によっては、食洗機に入れられないというのはネックかもですけど、油ヨゴレじゃないので、すぐに落ちますし。
組み立てもたしかにH-AA時代よりもチャチャっとはまるようになってます。
今までのジューサーに感じていた不満がなくなった機種がアドバンスド100って感じがします。